しかし、市場はなくとも「闇市場」であればすでに存在するのです。
漫画のタイトルの後にスペースをはさんで「.zip」として検索をかけて見てください。「.torrent」でもいいでしょう。驚くほど多くのタイトルが検索に引っかかるはずです。それらの多くは冊子を裁断してスキャナーにかけただけのものですが、中には英訳、中国語訳されたものまであります。
これらはもちろん著作権法違反ですが、ファイルが外国にあるということもあってほとんど取り締まられていないのが現状です。しかし、ここで読者の立場になって現状を見直してみてください。彼らに合法的にこれらの作品を入手する手段が果たしてあるのか、と。
市場がなければ、闇市場が自然発生するだけなのです。これはすでに音楽ファイルにおいて経験ずみです。紙というプレイヤーを兼ねるメディアが存在する本とは異なり、アナログ時代からプレイヤーを必要とした音楽は、本より先に闇市場との戦いが顕在化しました。この戦いは結局どのような形で落ち着いたでしょうか? Apple が iTunes Store という「表市場」を作るまでは沈静化しなかったことはご存知のとおりです。
"アゴラ : 電子書籍の最終勝利者 (via yagihiro)